TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

塾講師とスモーカー

 意外に塾の先生にヘビースモーカーが多い。私自身も数年前までスモーカーだったし、前に勤めていた塾にもたくさんのスモーカーがいた。職位が上がるほど、喫煙率が高く、ヘビースモーカーが多かったように思うのは気のせいではない。私は2010年の値上げの際に思い切って喫煙をやめた。やめた理由は、健康の問題とか周りへの配慮とかではなく、単なる値上げのためである。高い金を払うことに、本当にばかばかしく思ったのである。最初の数か月は苦しかったけど、周りに結構禁煙仲間がいたこともあり、なんとかやめることに成功した。今ではタバコを吸いたい思うことはほとんどない。

 

 それはともかく、タバコをやめて分かったことやメリットががいくつもあった。一番分かったことは「臭い」である。タバコのに臭い、タバコくささにたいへん敏感になった。タバコを吸っていた時はまったく気が付かなかった臭いに気が付くようになった。そして、その臭いがたいへん不快であることにも気が付いた。タバコを吸わない人の気持ちに初めて気が付いたのである。喫煙中の煙に対する不快感にはもちろん気が付いていたが、後の臭いがこれほまでに不快なものとは気がつかなかった。

 

  長い間、こんなに不快な臭いをまとって生徒や保護者と接したのかと思うと申し訳なくて、恥ずかしくて…時には「もっと人の気持ちを考えなさい」とか、「周囲にもっと気を配りなさい」などと偉そうに教育的なことを語っていたのである。自分が一番考えないといけなかったのだ。たいへん申し訳ないと思いました。

 

 これだけ喫煙率が下がっているのにもかかわらず、たばこの臭いのキツイ先生も依然として存在する。喫煙は自由だが、人と接することが中心の職業の人はやはり考えるべきだとではないか。特に教育者はこの問題に目を背けてはいけない。