100回練習しなさい

今日は朝から夕方まで、期末考査対策の勉強会を実施した。勉強会だからただの自習ではなく、質問対応したり、補習をしたり、テストをしたり、二者懇談をしたり、もちろん個別指導などもする。あっという間に1日は終わる。生徒たちも昨日と今日でかなり勉強が進んだと思うが、どうだろう。何かと心配だ。

 

 さて、生徒の学習を見ているといろんな課題が見えてくる。その課題が学習方法に関することなのか、単元の理解度なのか、それとも気持ちの部分に原因があるのかは生徒によって様々である。個別指導をするときには、単に分からない問題を解決するのではなく、根本的な原因を解決できるような指導をしなければならない。

 

今日も、ある中1の生徒の英語の答案を見ていると、スペルミスが目立った。難しい単語であればともかく、たいへん基本的な単語の綴りを間違うのである。その生徒はなんと「play」を間違ったのだ。何度も書いている単語である。恐らく、中学生の英語学習で登場する一般動詞の中では間違いなく頻度は一番だと思う。しかも、綴りは平易である。間違うほうがが難しいという単語だ。まあ、誰にでもうっかりや勘違いがあるので、それほどことを荒立てることはないのだが、なんと、その生徒は2回も間違ったのである。1度なら「なんやこれ?」と笑ってあげるのだが、このレベルの間違いが2回も、しかも短い時間で発生したことに、私はたいへん驚き、焦った。深刻な問題だと思った。「しっかりしなさい。」というレベルで終わらせてはいけない。

 

その生徒に、私は「playを100回練習しなさい。」と厳しい口調で言った。さすがに、まずい空気を感じたのか、すぐに100回練習して私のところへ見せに来た。同じ単語を100回書くことはそれほど大事なことではない。素晴らしい指導だとも思わない。むしろ素人っぽく響くかもしれない。それは十分に心得ている。しかし、この生徒はこんな簡単な単語を100回も書かされたことで、いろんな感情が湧き上がったのである。無念、屈辱、後悔、怒り…。単語一語の練習で感情が大きく揺れ動いたことが大切なのである。

 

 私はその生徒に「こんな簡単な単語を100回も書かされてくやしいか?」と尋ねた。すると彼は、静かに力強く「はい。」と答えた。普段はやさしい、穏やかな生徒だがその生徒の目を見つめるとくやしさがあふれている。恐らくこの生徒は当分はつまらないミスをしないだろうと思う。しかし、油断はいけない。次のステップへ進ませなければ再び繰り返してしまうのである。1週間ほど様子をみて次の指導に入ろうと思う。