TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

学習環境

 学習環境で最も大切なのは人だと思う。もちろん、言うまでもなく1番は先生、次は同じクラスメイトや友達だと思う。場合によっては、クラスメイトや友達の方が上になることもあるだろう。人間は一人では何もできない。ましてや未熟な中学生や高校生が高い志を立てたった一人だけで人生を切り開いていくことはほとんど不可能だと思う。だから、指導者と仲間を求め塾に通うことになる。そして良い高校に入るというのはその良い環境に入るということだろう。しかるべき道を示してくれる先生、やる気や刺激を与えてくれる仲間、時には厳しく接してくれる友達。しかし、生徒たちはその環境の重要性にあまり気が付いていないようだ。

 

 特に進学塾というのは先生はもちろんだが、生徒一人一人がその環境を作る。ピリッとた空気は生徒各自のやる気と緊張感がもたらすのである。進学塾ではこの時期になると中3の緊張感や気迫はただ事ではない。本当にピリピリしたものを感じるし、先生でさえ圧倒されることがあるくらいである。だから、塾に一歩足を踏み入れだけでも気が引き締まる。自然とやる気にもなるのである。

 

しかし、わが塾の中3生は残念ながらまだまだ未熟だ。本当にいい子たちばかりなのだが、受験生として見たときにはたいへん未熟である。もう少し様々なレベルを上げないと入試を突破できそうにない。というわけで、先日はかなり厳しく説教をして全体を引き締めた。ようやく、現状も認識できたようで、だいぶと空気は変わった思う。一人一人がやる気になり、落ち着きも感じられるようになった。受験生にふさわしい学習環境に近づいたと思う。本当にこれからの2ヶ月は最も大切な2ヶ月になる。この環境を維持しながら彼らの気持ちをうまくコントロールするのは私たちの仕事である。