TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

補習をした

今日は、休みだが英語を課題とする中3生を集めて補習をした。

正直なところ、この時期の中3生としてはあり得ないレベルの英語力の生徒もいる。現在形と現在進行形の区別が怪しい、もっと言うとbe動詞と一般動詞文の違いさえ怪しい生徒、代名詞の使い方も怪しい生徒もいる。本当に今まで勉強しておらず、夏からやっと勉強に取り掛かったのである。ひと夏頑張ったところでできるようになるほどのレベルでもないし、英語という教科はそれほど甘くない。

 夏は今まで逃げてきた勉強と対峙すること。その上できない自分を認識し危機感を感じることを体験した。まだこの段階では理解して覚えるということは無理。まずは詰め込む。丸暗記の状態である。9月は詰め込んだ記憶が消滅していることを認識し、更に危機感を感じる。そして別の方法や努力の必要性を感じる。徐々に少しずつ身に付いた知識を元に思考に発展する。ようやく理解して覚えるという段階に差し掛かりつつある。スペルと発音の関係や基本的な文法ルールを叩き込む。夏の段階とは違いややっぱり理解力が増している。もちろん学力向上を願う思いも強くなっており、詰め込むようなことをしなくても自然と吸収していく。なかなか、いい感じになりつつある。

 しかし、ここからが問題。今日は4時間べったりと教えたが、英語だけを教えるというわけにもいかない。また、常にべったりと教え続けることができるわけではない。結局は彼ら自身が主体的に学習を進めなければ意味がないし、学力向上もない。だから、今後も補習はするが、同時に自分で勉強に向かう指導や働きかけが大切になる。ほめたり、のせたり、もちろん厳しい言葉をぶつけることも含めた今後の指導を考えないといけない。

 まずは明日の様子を確認してみる。今日、帰宅後しっかりと復習をしたかどうか、自ら他の問題にトライしたかどうか。中間テストの勉強もあるが彼らにとってはどっちも大切だ。来週がいろんな意味今後の学習を決める大事な週になりそうだ。