TETSU JUKU

塾業界や教育業界の問題に迫ります。

言葉

どうして「受験者数」と言えないのか…

ツイッターでニシダイ先生もつぶやかれたていたのですが、大手塾では受験者数のことを「弾数(たまかず)」と呼ぶことが結構普通にあるのですよ。私の前の職場にもそういう言葉遣いの先生がいました。もちろん、内部でしか使いませんが、嫌な言葉ですよね。…

その言葉遣いでいいの?

少し前、次女が教育実習 で1カ月程中学校に行ってたのですが、学校業務の大変さを目の当たりにし、また、実際にその現場で働き疲労困憊してましたね。実習が終わって「学校では働きたくない」と言ったくらいですから、よほどでしょう。学校側が抱える問題、…

カタカナ語がパンデミック

WHOのパンデミック宣言があってしばらく経ちました。一向に収まる気配を見せない新型コロナウイルスですが、もう一つの問題があるのです。それはカタカナの専門用語の氾濫です。新聞やテレビで報道されますが、なじみのないカタカナ語がたくさん出てくるので…

先生なら自分の言葉で伝えるべきでは

最近、この時期に話題になるのが黒板アートと言われるもの。卒業式の日に先生が生徒たちに向けて黒板に絵を描くというやつです。ツイッターにはよく出てくるのですが、それはそれは素晴らしい画力の絵が描かれているのですよ。ワンピースやジブリのよな版権…

「かぎろひ」の立つ見えて

今朝6:00くらいででしょうか、トイレに行こうと思って起きたのですが、外を見てみると美しい空が見えたので写真を撮りました。眠かったのですが、美しさに目が覚めましたね。こういう景色を見ると、いつも柿本人麻呂の有名な和歌を思い出します。本当に壮大…

「何してけつかる」の「けつかる」って何?

関西弁には「けつかる」という汚い言葉があるのですが、明石家さんまさんがテレビでたまに「何抜かしてけつかる」のような感じで使っているので、聞いたことがある方も多いと思います。最近、日常生活ではほとんど聞くことがなくなりました。非常に中のいい…

受動態は難しいのだ

受動態(受け身)は難しい 中2の英語では現在、受動態を学習しているのですが、この単元がなかなか難しいのですよ。大人からすると何でもないのですが、非常に難しいようです。まず、日本語の段階で危うい生徒がいるのです。 先日の授業では次のような感じで…

電子辞書かそれとも紙の辞書か…

電子辞書か紙の辞書かは不毛な論議 ネットなどでよくこの「電子辞書か紙の辞書か」という論争を目にするのですが、それぞれの意見にはこだわりがあって面白いですね。やはり、若者は電子辞書の方を推しますし、中年以上になると圧倒的に紙の辞書を推してきま…

子どもを買い物に連れて行こう

私は子どもを買い物に連れて行く方がいいと思っています。中学生になれば忙しくて無理ですが、子供が小学生の間はできるだけ連れまわしたいものです。近所のスーパーでおかずだけを買うにしても、大きなショッピングモールでいろいろなものを買うにしても、…

見事な短文

先日、国語の授業で小6に「それとも」を使って短文を作らせていたのですが、ある生徒が作ったのが、「これはぶりですか、それともかんぱちですか」と言う文だったのです。なんか内容が居酒屋でいっぱいやっている親父のようで爆笑してしまったのですよ。小6…

どうでもよいよくわかっていないこと…

別にどうでもいいのですが、よくわかっていないことがありますよね。 ・鴨と雁ってどう違うのでしょうか? ・鴨とアヒルの違いは? ・ガチョウとアヒルの違いは? これ気になっている、気になったことがあるという人は多いでしょう。 もちろんご存知の方も多…

goodには最低4つくらいの訳語を

先日の中1の英語の授業ではgoodを教えました。「え、今頃goodですか?エライ遅いですね?」と思われる人がいるかもしれませんが、遅い早いの問題ではありません。goodが「良い」という意味であることは誰もが分かっています。ほとんど日本語になっているとい…

動詞を名詞に変換できることの大切さ

私立高校の英語の入試問題でお決まりの問題が、次の問題です。普通に受験勉強をしていれば最低でも5回は目にする問題です。 彼がニューヨークで滞在している間に、有名な歌手を見かけた。 While he was staying in New York, he saw a famous singer. この赤…

最強のパワーワード「gorilla」

「gorilla/ゴリラ」という単語は小学生に英語を教えているとちょこちょこ登場します。 別に珍しくもなんともない単語ですが、実はすごいパワーワードなのですよ。この単語が出てくるだけで生徒たちは笑うのです。フラッシュカードなどにイラストが描いてあ…

みやぞんの言葉

コメディアンのみやぞんの言葉がネットで話題になっており、大反響ですね。ツイッターにも流れてきました。その言葉は「自分の機嫌は自分で取って、人に取ってもらおうとしない」というものです。なるほど、その通りですよね。大人であれば、この言葉を多く…

「潔い」は英語で「graceful」といいます

財務省の事務次官のセクハラ発言が問題になっていますが、また政権に打撃を与えるたもに使われそうでどうも釈然としないのですが、何よりも腹立たしいのが「潔くない態度」ですね。まだ、確定したわけではないですが、政治家や大会社の社長など立派であるべ…

大和言葉の美しさと春の女神

先日、OVA版のブラックジャックを見ていたのですが、登場人物が「身罷る(みまかる)」という言葉を使ったのですよ。久しぶりに聞きましたね。それにしてもなんと美しい響きでしょうか。そして品格がありやさしささえ感じさせてくれます。やはり、大和言葉は…

「心を込めて準備中」?

街を歩いている開店前の店の扉に「心を込めて準備中」と書いた札をかけてある店を見かけます。そして営業している店には「一生懸命営業中」などど書いているものもあります。私はこの札に違和感を覚えるのです。この「心を込めて…」や「一所懸命…」は言う必…

テスト勉強は頑張るがテストは頑張らない

先日、中2の女生徒に次の日のテストがんばるように伝えたのですが、すかさず、 「テスト勉強は頑張るけど、テストはがんばらない。普通に解くだけ…」 と返答をされたました。思わず「ざぶとん一枚!」と言いそうになりました。(笑)でも、本当にその通りで…

まさか「四畳半」を知らないとは…

3月に入りましたね。ホンマに早いですよね。2018年がもう2カ月過ぎたのです。ということは2018年の6分の1が終わったのです。この調子でいけば来月くらいにでも2018年が終わってしまいそうで怖いです。(笑) さて、それはさておき、昨日、中1の生徒が「たの…

これで関西弁を勉強したらええねん

最近のお気に入りはこれ、ネットでよく見かける「ゴジラの愚痴」ですね。いかつい顔して関西弁でしゃべるのがなかなか面白いのですよ。そして、似非の関西弁ではなくたいへん美しいイントネーションでしゃべるし、「ばーっと」のようなオノマトペも見事に使…

当たり前の言葉を説明させてみると…

身の回りにあるあたり前の物、例えば、「テレビ」や「自転車」という言葉を子供に説明させてみるとたいへん面白い。物事をどれくらい認識ているかがわかるし、語彙力や話し方や説明力もよくわかる。頭の中がたいへんよく見えるのである。しかし、これが抽象…

マジンガーZ対けっこう仮面の一場面

私はこの漫画のことも作者のこともよく知らないのですが、この画像がツイッターなどで回っていて、たいへん話題になっています。こんなことをわざわざ書く作者のセンスが好きですし、多くの方がこの場面のさまざまな思いを表現しているのも面白いと思いまし…

助数詞を教えながら思ったこと

先日、小6に助数詞をしっかりめに教えたのですが、国文法をがつがつやるよりも、よっぽど日本語の理解に役立つだろうと思いましたね。漢字だけを学ぶのではなくて助数詞で漢字を学ぶと効果があると思います。本質がわかると面白いのです。例えば、雷の場合、…

人生の半分を損している…

私はこの「人生の半分を損している」というフレーズが嫌いだ。なんなんだろう、人生の半分って。例えば、「USJへ行ったことがない」または「アワビを食べたことがない」などと言ったときに、相手から返されるのだ。ということは人生の半分はUSJなのか…

中秋の名月

今日は中秋の名月ですね。今のところ(15:30現在)いい天気ですが、どうでしょうかね。楽しみですね。 さて、中秋の名月は英語でなんと言うのでしょうか…そのまま英語に訳すと、「mid-autumn moon」となりますが、本当にそのままですね。調べてみると、「har…

楽しいオクシモロン

日常会話でも頻繁に使わている「急がば回れ」のような一見矛盾した表現をオクシモロン(対義結合)と言います。難しい言葉だと「撞着語法」と言うようです。(撞着:つじつまが合わない事)普段、あまり意識はしていませんが、このオクシモロンはたいへん多…

「おさらい」っていい響きですよね。

「復習」というよりも、「おさらい」といった方が美しく響きますし、同時に優しくも感じます。それは、「おさらい」という言葉が大和言葉だからです。漢語ではなく日本に古来からある言葉なんですよね。ですから、我々日本人には遺伝子レベルでしみこんでい…

クソ、クッソを躊躇いなく使うひとが増えている

「クソ」という言葉を普通に使う人が増えて頻繁に耳にするようになりました。しかし、この言葉は正直美しい言葉ではなく、むしろ汚い言葉ですよね。昔からもずっとあるのですが、日常的に使う言葉ではありません。本来は侮蔑語ですから、腹が立っているとき…

ストラテジスト?

最近、よく耳にするカタカナ語の中で、もっとも気になったのが、「ストラテジスト」いう言葉ですね。「ITストラテジスト」、「金融ストラテジスト」という使い方をするのですよね。「ストラテジスト」とは日本語にすると「戦略家」となります。『へえ、そう…